商標と看板とバッジ

こんにちは。Web担当です。普段はバッジ専門店のデザインのサポートをしたりデザインを直接HTML━━お客様がWeb上で直接見られる形にする仕事をしていて、余りこういった記事は書かないのですが、なんだかんだ結構な期間働いているし、何かあるでしょう? ということで今回、書かせていただきます。

商標っていう日本語

さて、商標という分かったような分からないようなという日本語。
これ、英語にするとトレードマーク、「商=トレード」「標=マーク」という実に安直かつとっても分かりやすい訳語だったんですね。
で、これは諸説あるようですが、紀元前から商品の出所を示すものとして使われていたようです。紀元前からというと驚いてしまいますが、時代劇や落語なんかをみていても「?印の薬」なんていう言い回しがさも当然のように出てくるので、実際、洋の東西を問わず、商品の出所をしっかり示すっていうのは、当たり前の商習慣だったのかもしれないですね。
そうしてみると、名刺ももちろんですが、会社のロゴや商標、あるいは商品のブランドなんかを象ったバッジを付けるというのは、やはりぱっと見て「その人の出所、所属をちゃんと示す」ものとしてとても大事なことなのかなと思います。

西洋の看板と日本の看板

一方で、商標とはまた別に西洋にはマーク……特に図柄で示す大事なものが二つあります。紋章と看板です。
看板くらい日本にもあるやい、という意見ももっともなんですが、日本の看板は古くから「字」がメインです。最近、小学生の学力テストなんかの結果と一緒によく報道もあるので誰でも耳にタコができるほど聞いているかと思うのですが、特に近代以前の日本の識字率は諸外国と比べても非常に高かったのです。そのため、文字だけの看板でも全然問題なかったんですね。
最近ではコンビニエンスストアなどの影響で見ることも余りなくなってしまいましたが、「塩」一字の看板なんかも昔はよく見かけましたね(あれは日本専売公社の影響なんでしょうか……?)。
一方で、時代にもよりますが西洋諸国の識字率はとても低かったようです。まず、聖書を読めると言うことがとても凄いことだった、なんていう話も見ます。
さらに、フランス救国の英雄で、カトリック教会では聖人にも列せられているジャンヌ・ダルクも文字の読み書きの訓練を受けていなかったとされていて、特にリュック・ベッソン監督による映画作品では、映画のクライマックスシーンで署名の代わりに線を引くシーンがあります。そのくらい、文字の読み書きができないというのが当たり前のような時代だったようです(ただ、全く文字が書けなかった訳ではなく、署名だけは記号的に書けたようで、直筆と思われるサインが現存しているようです)。

さて、そんな識字率が低い時代にお店に人を呼び込むにはどうしたらいいか、となると、西洋の看板は必然的に文字ではなく図柄を使う様になるのです。
漢字であれば1文字で伝えられるようなことでも、絵で、更に人目を引きつけようと思うと、大変だったようで昔の看板の資料を見ると結構面白かったりします。

現代のブランドなどの図柄とバッジ

そんな時代も過ぎ去って、いきなり現在になると皆さんご存じのように色々な商品のパッケージに色々な色や図柄、それから文字も書かれていて、ルーツは果たしてトレードマークなのか看板なのか、そもそもそれって元々別だったの? なんていう疑問にぶち当たる訳ですが、マジメでオカタイ研究は専門の方にお任せするとして、その商品をブランド構築して売っていこう! となると、商品だけでなく販売する人にもそれなりの統一感が必要になると思います。
ものによってはジャンパーなんかの派手な格好でもいいかもしれません。でも、ちょっと固くフォーマルに……という時に便利なのが、バッジ・ピンバッジです。
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