ピンバッジになったピンクリボン

ピンクリボンとピンバッジ

ピンクリボンをご存じですか?
乳がんに対する知識を広めて、自己検診や乳がん検診による
早期発見・早期治療の大切さを伝える世界共通のシンボルです。
日本でも2000年ころから、
NPO(非営利団体)や企業の社会貢献活動でピンクリボン運動が盛んになり、
今ではかなり普及してきている印象です。
ピンクリボンのピンバッジもたくさん出回っていて、
人気キャラクターとのコラボピンバッジなども多くあるので、
ピンバッジとしてもなかなか興味深いジャンルなのです。
しかし現状では、乳がんで亡くなる日本女性は2013年に1万3000人を超え、
1980年と比べて約3倍にもなっているそうです[厚生労働省人口動態統計より]。
食生活や環境の変化で罹患率が増えているとはいえ、
乳がんで亡くなる方がこんなにいらっしゃるとはショックです......。
乳がんは30代から患う人が増えはじめ、
40才代後半から50才代前半がピークになっています
[国立がん研究センターがん対策情報センター「がん情報サービス」より]。
ドラマのテーマで何度か取り上げられていますが、
若い年代で乳がんを患う女性も少なくありません。
若くても要注意なのです。
ピンクリボンのピンバッジはかわいいものが多いので、
目にとまるのをきっかけに乳がんに対する意識がもっと高まることを願わずにはいられません。

大切なのは「知る」こと

そもそもピンクリボン運動は、1980年代にアメリカで始まったそうです。
アメリカでは乳がんが原因で亡くなる方が約8人に1人ととても高いとのこと。
しかし最近ではピンクリボンなどの啓発キャンペーンが浸透し、
検診受診率の向上により早期発見が増えて、死亡率が年々減っているそうです。
「知る」ということは大切ですね。
同国の人気女優、アンジェリーナ・ジョリーさんが、
乳がんのリスクを高める遺伝子の変異があるということで、
乳がん予防のために両乳房の切除手術を受けたという報道を思い出しました。
その2年後には、卵巣がんの予防のため、
すべての卵巣と卵管の摘出手術を受けたということです。
これについては賛否両論がありますが、
自身の母親や近親女性を乳がんで亡くされているそうで、
予防切除を決断した気持ちはわかるような気がします。
私自身は、良し悪しを判断する知識も、
高額な遺伝子検査までしてどうのこうのする財力もないので考えられませんが、
ジョリーさんは「知る」ことで決断されたのでしょうね。
私はできる範囲ということで、
乳がん検診(触診、超音波検診、
マンモグラフィー検診[乳房専用のレントゲン検査]をその都度どれか)を
年に一度は受けるようにしています。

脳内ジェットコースター!?

毎度のことですが、健診結果を知るのが怖い......。
結果が出るまでの数週間と、いざ知る瞬間のストレスといったら、
せっかく健康のために健康診断を受けても、
このストレスのほうが体に悪影響なんじゃないかと思うぐらいです。
マンモグラフィー検診の結果を聞きに行ったときは、
待合室にいる時点ですでに心臓がドキドキ、バクバク。
「コバヤシさーん、どうぞ?」。
おお、いよいよだと舞い上がり気味に医師の待つ診察室に入ると、
パソコン画面には私のものと思われる検査画像。
おお! と思ったが、こちらは見てもわからないので、
医師の表情を探る。
「はい、こんにちは。ええっとですね」と医師。
「先に結果を申し上げますが......」。
先にと言いながらためないでよ、先生!
「......異常は、ありませんでした」。
よかったー。
毎回のことながら、脳内ジェットコースター状態でへとへとに疲れます。
それにしても、もしガンなどの所見があったりしたら、
この場で本人に告知するのだろうか?
ご家族の方を呼んでくださいと言われても察してしまうだろうし。
本当に心と体に悪いです。

オリジナルピンバッジのプレゼントを

でも、いきなり余命宣告を受けるのはもっとイヤなので、
早期発見・早期治療を願って来年も検診に行きます。
みなさんもピンクリボンを見たら、乳がんのことを考えてみてくださいね。
男性なら近しい女性にオリジナルピンクリボンのピンバッジを
プレゼントしてみるのはいかがでしょうか?